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2017年10月 7日 (土)

広谷喜十郎の歴史散歩 297


        禅文化

 高知県立歴史民俗資料館では、10月14日〜11月26日の間、「今を生きる禅文化展」が催される。
 パンフレットによると、「白隠禅師250年遠諱記念特別展」との副題が付いている。全国的な拡がりのある内容と、それに加えて県内の臨済宗の宗安寺・吸江寺などに関連した仏像や遺品等が紹介されるようで、大いに期待し楽しみである。
 
 二十年程前には、京都を度々訪れた。臨済宗の開祖・栄西ゆかりの建仁寺では、俵屋宗達の「風神・雷神」屏風絵に驚かされた。さらに、本尊を祀る法堂で、びっくり!! この広大な場所の天井絵「双龍図」、画面の大きさは108畳分の大きなものである。栄西は、中国(宋)から本格的な茶の飲み方を伝えた人物である。彼は「喫茶養生記」という一巻を書き、鎌倉幕府の将軍・源実朝に提出。茶は「仙薬なり」と書き、愛飲を勧めている。
 その頃の私は、高知県医師会の依頼で、「土佐医学史」をまとめていたから、大きな励みになった。
 この茶を愛飲する作法が、禅宗に受け継がれ、千利休が大徳寺で作法を完成させた。
 一時期、土佐へも来た夢窓疎石が創建した天龍寺をも訪ねてみた。この寺院は、京都・嵐山のふもとにある。後醍醐天皇の霊を弔うため、足利尊氏が疎石に建立を命じたものである。嵐山の山々を借景に創られた庭園は、見事なものである。この庭を眺めながら、彼が浦戸湾の風景を生かして「吸江十景」を設けて親しんだことを思った。彼は、自然美を生かして作庭することは、よく知られている。 
 彼の偉大さは、京の南禅寺や鎌倉の円覚寺などの造園でも知られる。13,145人もの弟子を育成し、禅宗発展のために尽力したと云う。
 その中には、京の五山文学上位に位置付けられている、土佐出身の義堂・絶海がいる。吸江庵は、禅を学び、修行する場所として注目されるようになり、飲茶の普及に努めて行くのである。

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