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2017年2月 2日 (木)

広谷喜十郎の歴史散歩 272

     春近し?

 1月25日付高知新聞に、「黒潮町の明神水産 一本釣り船団出港」の記事があった。〈カツオ・マグロ類の漁獲高が昨年まで4年連続で日本一を記録した〉2隻の明神丸が小笠原諸島と鹿児島沖方面に向かったという。
 私は、『高知県カツオ漁業史(近世篇)』を執筆している。これらの記事を読みながら、毎年のカツオ漁を期待している。

 カツオ船団の出港と共に、思い浮かぶのは「オガタマの木」の花である。この木のことを教えてくれたのは、2年前に亡くなった故林勇作氏である。
彼は、中土佐町役場の職員であり、「カツオ漁業史」の作成に共に携わった。そして、カツオ漁業資料館建設を共に願っていた。久礼八幡宮の境内にある青々として香り高いオガタマを誇りに思っていた。「町の木」として指定したり、この木の花に惹かれてくる、国の特別天然記念物の蝶や鳥を町の宝として扱っていた。
 『四国の樹木観察図鑑』(高知新聞社)の「オガタマノキ」の条に、〈沿岸部の照葉樹林内に稀に自生する常緑高木・葉は常緑で光沢があるため神事に用いる木(略)和名は「招霊(オガタマ)」、「拝み霊」からの転訛と言われ(略)神霊を招くのに用いられる〉とあるように、神木として存在していた。1円硬貨の紋様でもある。花は初夏に咲き、果実がはぜて、紅色の種子が見える姿から「神霊鈴」の原型にもなった。この花に惹かれてくる蝶が「ミカドアゲハ」である。
 なお、天皇陛下の弟君・常陸の宮様の「おしるし」でもあるそうだ。
 いの大黒さま・薫的神社など近隣の神社でも木は見られる。花は、高いところに咲くのでなかなか見られない。


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