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2016年5月 5日 (木)

広谷喜十郎の歴史散歩 236

喜十郎の歴史散広歩 初ガツオ

 5月になった。「目に青葉山ほととぎすはつ鰹(山口素堂)の句がすぐに浮かんでくる。
 山本健吉著『俳句鑑賞歳時記』(角川文庫)によると、〈「かまくらにて」と詞書がある。初鰹は鎌倉の海の前面で荷揚げされて、江戸へ運ばれることが多かった(略)一本釣で釣った威勢のいい初鰹を江戸っ子は女房を質に置いても買うほど珍重し、誇りともした〉などと、解説している。江戸時代の記録によると、1尾が金2両2分の高価であったから、「女房を質に…」の強い願望がこの表現になっている。なお、蕎麦一杯の値段が8文の時代のことだ。それをあえて、勇気を出して買い求めた「江戸っ子の粋(意気)」であろう。勿論普段からそのために、銭をコツコツと貯えておいたのであろう。
 またこの句に、ホトトギスが登場する。この鳥は、昔から季節の鳥として詩歌によく吟じられる。が、目下高知市内では、まだウグイスが鳴いているが。木々の若葉は、豊かに広がり初夏の空気を染めている。
 この季節のなかで、初ガツオを食するのは最高の口福でもある。ニンニクを添えて食すると、「医者いらず」ともいわれる。
 『高知新聞』5月4日付一面記事によると、〈GW「ひろめ」大盛況 「カツオおいし〜」〉との表題の記事が出ている。県外からの観光客が、わら焼きタタキの店に長蛇の列になり、幸せそうな光景を伝えている。
(私、個人的には、新鮮なカツオを刺身で食べるのが口福であるが。)


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