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2015年12月 8日 (火)

広谷喜十郎の歴史散歩 214


   いの町草流舎の「素朴な干支」展

 本年12月1日から来年1月11日まで、町内の紙の博物館で地元の人形作家・田村雅昭・多美子夫妻の手がけた「素朴な干支展」が開催されている。
 十二支の玩具造りについては、一巡したということである。過去の作品群も展示されているという。
 田村さんの作品は、過去にも年賀切手に採用されているから、その力量は多くの人に認められている。
 来年の干支切手に「こだき申」の図案が採用され、切手も評判で品切れ状態で手に入れるのは困難らしい。
 親子サルの情愛が込められた作品で、見る者をほのぼのした気持にさせてくれる。
 田村さんは、展示パンフレットで〈人の奥底の悲しみを喜び祈りが形になったもの〉とか〈昔を今にするという思いで作っています〉と述べている。その優しい心根が見る人々に伝わってくる造形である。
 田村さんの造形には、独創的な工夫が凝らされている。土佐和紙でも原料が入手困難な高級雁皮紙を用い、土佐漆喰で着色仕上げをしている。
 これには、苦労が多かった話を伺ったことがある。が、それにより、いっそうの輝きを見せている。
 この造形のなかに、無患子(ムクロジ)の実が1個入っている。患いの無い子と書くように、羽根つきは子供の健やかな成長を願う祈りのこもった遊びであった。
 心のこもった作品である。

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