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2015年10月14日 (水)

広谷喜十郎の歴史散歩 206


 ノーベル賞と土佐カツオ節

 本年のノーベル医学生理学賞に、北里大学の大村教授に授与されることが発表された。
 10月6日付『高知新聞』1面トップ記事に、先生の業績は「熱帯病の特効薬」、「年3億人に投与」という大見出しがあり、その業績の大きさが伝えられた。社会面でも「土壌菌から有用薬」、「微生物の力借りただけ」とあり、記者会見の席上でも、〈私の研究は土壌の微生物のおかげである〉と、繰り返し述べられていたのが、極めて印象的であった。
 大村先生の「微生物の力を借りただけ」の言葉に、10年程前高知大学で「日本水産学会」の全国大会が行われたことを思い出した。
 その折、大学の関係者から、ある研究団体も参加するので、「土佐のカツオ漁業史」をテーマにした講演依頼があった。正式の団体名があったかも解らないが、エキス研究会の数十人も参加するとのことで、どのような団体かも解らないが大部分の人が大学の先生達であり、東京の有名なカツオ節加工業者も参加しているということであった。
 そこで、土佐のカツオ節のうま味が全国一であることは、承知しているから、そのあたりにポイントを置いて話した。
 講演後、大学の食堂で懇親会があり、参加した。その時、ある大学の先生が、世界遺産になり有名な東北の白神山地の土壌から出る微生物の研究をしている話をされた。カツオ節や土佐酒造史を書いた折に、発酵菌に興味を持ち少しばかり勉強させてもらった話をしたことであった。
 それだけであったが、私の尊敬する和歌山の南方熊楠が粘菌類の研究に打ち込んだ話と通じるものがあると思ったことである。

高知新聞より
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