« 広谷喜十郎の歴史散歩 196 | トップページ | 広谷喜十郎の歴史散歩 198 »

2015年8月13日 (木)

広谷喜十郎の歴史散歩 197

   北川村温泉と中岡慎太郎

 再度、奈半利川上流を訪ねた。今まで何度か計画するが、通行止め情報により諦めていた。
 北川村小島にある北川村温泉をようやく訪ねた。
 温泉場のすぐ前に、魚梁瀬スギ搬出のための赤鉄橋(国重要文化財)が残っている。広い河川敷は、キャンプ場として整備されている。
 ここの温泉は、「とろとろの名泉」と言われている濃い湯質が特色である。
 また、この温泉宿の玄関脇に、「中岡慎太郎の項徳碑」が建てられている。此の地区(北川郷)の人々を救ったのが慎太郎、であったことを思い出した。
 大庄屋見習いの頃・安政元年に、大地震があった。更に、翌年7月には大風雨洪水などに見舞われた。同5年には、「コロリ」といわれる疫病が流行するなど、大変な時代であった。
 郷中の困窮者を救うべく、中岡家の山林や田畑を担保にし、近郷の冨家から米や麦を借り入れ、困窮している村人に施した。
 更に、高知へ出府し、家老・桐間家の役宅を訪ねた。だが、夕刻のことで、取次役に相手にされなかった。それでも彼は、村民の難儀だと主張し、門前を去らず、そのまま夜を明かした。家老が早朝に起き、応対をしてくれた。彼の必死の陳情を聞いた家老は、即座に官庫を開く許可を出した。と言われている。
 そして、藩から800両を借り受け、これを手に北川へ帰ってきた。
 村人は、たいそう驚き、彼を神の如く敬い三拝九拝して感謝したと言う。項徳碑には、その要旨がまとめられ刻記されている。

 帰途は、幕末の勤王家であった慎太郎の生家や銅像のある柏木の地に立ち寄り、遺徳を偲んできた。

Dscf3016


Dscf3024


« 広谷喜十郎の歴史散歩 196 | トップページ | 広谷喜十郎の歴史散歩 198 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/583888/62040679

この記事へのトラックバック一覧です: 広谷喜十郎の歴史散歩 197:

« 広谷喜十郎の歴史散歩 196 | トップページ | 広谷喜十郎の歴史散歩 198 »