« 広谷喜十郎の歴史散歩 138 | トップページ | 広谷喜十郎の歴史散歩 135 »

2014年6月 7日 (土)

広谷喜十郎の歴史散歩 134


  春野地区のアジサイ街道

 先日、少雨の中を高知市郊外の春野町へ出かけてみた。アジサイの花が堀川端にずらりと並んで咲いている。梅雨に濡れて咲く典型的な花だ。

 中西進編著『花の万葉秀花』(山と渓谷社)によると、この花は〈本州の海岸などに自生するガクアジサイをもとに改良された日本原産の園芸植物で(略)花と見えるのはガクで、初めは緑色で、やがて白に、満開になると青紫になる〉と説明されている。赤色に咲く花も改良され、〈幾重にも咲く花の華やかさになぞらえて〉、「紫陽花の八重咲く如くやつ代にをいませわが背子見つつおもはむ」(橘諸兄)の万葉歌を紹介されている。
 なお、「紫陽花」の字を当てているのは、中国の詩人が別の花に付けた名を流用したものである。

 高知市春野町では、「水と緑と文化」のまちづくりを心がけている。その一つに「アジサイ街道」がある。昭和50年頃、弘岡下集落の老人クラブの数人が、以前紹介した野中兼山の遺構である用水路沿いに、アジサイ10本余を植えたことから始まるという。
 これが「花いっぱい運動」に発展し、現在1万本を越える状態になった。
 毎年6月第1日曜日には、町内外から大勢の人が参加する「アジサイウオーク」が実施されている。400年前の兼山の遺徳を偲び、用水路の清流と咲き乱れるアジサイの花々を楽しみながら歩いている。
 今年も地元商工会主催の「第27回はるのアジサイまつり」が行われる。案内パンフレットによると、6月8日のアジサイウオークは、6kmコースと12kmコースになっている。途中には、休憩所も設けられる。地元産品の販売・飲食コーナー・「はるの・自然温泉」を使用した足湯・春野高校生による子供イベントコーナー等、盛り沢山の行事が予定されている。
 夜間には、「アジサイ・ライトアップ」も予定されている。
  
 アジサイの花の見頃は、6月20日過ぎまで有り、今年も沢山の人々が訪れるであろう。地元の六条八幡宮(アジサイ神社)の広い駐車場は、無料解放される。氏子による種々のアジサイの植栽が沢山あり、アジサイの杜が形成されている。期間中、神社の境内には、老人会による接待所が設けられ、コーヒーなど無料で提供されていた。
 
Photo


Photo_2


« 広谷喜十郎の歴史散歩 138 | トップページ | 広谷喜十郎の歴史散歩 135 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/583888/59773880

この記事へのトラックバック一覧です: 広谷喜十郎の歴史散歩 134:

« 広谷喜十郎の歴史散歩 138 | トップページ | 広谷喜十郎の歴史散歩 135 »