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2014年5月23日 (金)

広谷喜十郎の歴史散歩 131

  カツオ漁シーズンの到来

毎年4月中旬から5月にかけて、旨い初カツオを食べる季節がやって来たと、スーパーのチラシに大きな文字が踊るのが恒例である。それが、今年は小さな広告になっていた。
 『高知新聞』4月14日付の1面トップに、「県内カツオ漁不振」、「沿岸さお釣り6分の1」、「全国的傾向記録的不漁」という大きな見出しの記事が出た。社会面にも「漁師〈燃料代にもならん〉」とか、「小売店で価格上昇も」という悲鳴をあげた表題をつけた解説記事が収録されている。

 カツオ大好き人間の私にとっては、大事である。例年5月中旬の中土佐町の「カツオ祭」も心配になった。かつて、中土佐町からの依頼で『土佐のカツオ漁業史』を書いたこともあり、余所事ではない心配であった。
 このカツオ不漁の原因について、前々から承知していたが、それが現実の問題となって大きく現われたのである。
 5月11日付の新聞記事では、水産庁幹部が高知市に来て、県内の漁協幹部を集めた会合で「状況は危機的」であり、カツオ不漁を克服するために「熱帯の巻き網減船必要」であると説明している。
 日本では、以前から本格的な海洋政策を持っておらず、問題が起きる度に、後手に回っている感が強い。

 その後、土佐沖でのカツオ漁は、ボツボツ漁獲があり始めた。5月15日付の「漁況速報」(高知新聞)によると、「久礼さお釣りカツオ18.7トン」とのことであり、ホットしたものである。
 5月18日の中土佐町久礼の浜で行われた25回のカツオ祭には、約18,000の人出で賑わったとある。〈不漁の影響も危惧されたが、十分な水揚げがあり(略)約2.2トン分のカツオを堪能した〉という記事で、祭の賑わいぶりが紹介された。この参加人数は、町の人口をはるかに超えるものである。

 昨秋、高速自動車道が、窪川まで開通したので、久し振りに久礼の町を歩いてみた。平日ではあったが、大正町商店街には人出があった。皆お盆を手に、ウロウロしている。盆上に小皿がいくつかあり、各々好みのおかずを買い、食堂で食べる仕組みになっていた。
 中土佐町は、進化し続ける町になっている。

 名古屋市の老舗菓子店で、「初ガツオ」という羊羹を見つけた。季節もので試食はしていないが。カツオの刺身のような色をしていた。

 先日、甥が足摺沖で、ハガツオを釣って来てお相伴にあずかった。

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