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2014年3月 7日 (金)

広谷喜十郎の歴史散歩 120

  漆喰の人形展

 神奈川県鎌倉の名刹・東慶寺のギャラリーで、3月18〜23日。
    高知県いの町の人形作家・田村雅昭氏の「張り子と漆喰の人形展」が開催
 される。そのパンフレットを頂いた。

  田村さんといえば、土佐和紙を生かした張り子人形をご夫婦で創り続けてい          
る。年賀切手に採用されたこともある。

 今回は、土佐漆喰を加えての初めての試みである。
 東福寺ギャラリーのプロデュサー・稲生一平氏は、土佐和紙に〈きめ細かく強靭な「土佐漆喰」。この二つが出会うとき、何とも気高く美しい表情が生まれる(略)土佐で静かに人形作りをされている田村さんを都会へ引きずり出すには躊躇もあったが、数ある郷土人形の中でも異色の作品の魅力をしたいのと、田村さんも是非とも多くの方々のご意見を頂戴したいと言うこともあって、この展覧会が実現し(略)すべての作品に共通する、えもいわれぬ優しさは、作者である田村さんの人となりであろう〉と、述べている。

 この人形製作の覚書によると、特に達磨像には困ってしまい、よく仁淀川の河原に出かけ〈寝っ転がった目の前に石の達磨さんがいました。小石に鼻の部分を少し足してそのままにしました(略)白隠達磨の重圧から少し解放され、開き直って作ることが出来ました〉と言う。
 田村さんは、白隠和尚の有名な達磨図を忠実に再現するのではなく、その影響があったにしても、河原の石ころから教えられていることに大きな意味がありそうである。彼は禅宗に興味を持っていたので、河原の石ころにも生命が宿っているとの強い思いが、白隠和尚の精神性に繋がっているように思われる。
 彼とは、日本人の自然信仰について、よく話し合っているから、その思いは伝わってくる。

 平成16年に京都文化博物館で、「白隠・禅と書画展」を見学した。その時、私も大きな感銘を受けた。機会があれば、ぜひ紹介記事を書きたいと思っていた。
 田村さんの人形の実物を拝見したいと、思っている。
 高知県に里帰り展示会に、皆さんにも見て頂きたいと、思っている。


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