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2014年2月 7日 (金)

広谷喜十郎の歴史散歩 116

  小村神社の燈明杉

 先号で紹介した、国宝の神剣を祀る小村神社には、本殿の背後に高くそびえ、繁茂している「牡丹杉」がある。
 高知県森林局編『土佐の名木・古木』によると、〈根元周囲10・5m、樹高25・0m、推定樹齢1,000年〉という古木である。村指定の天然記念物に指定されている。
 このスギは、一名「燈明杉」とも呼ばれている。世の中に天変地異の大変化が起きる前触れとして、夜になるとスギの頂上に明かりが灯るように輝く現象がおきるという。
 小村神社では、150年前の安政地震の折に、この現象が見られたと伝えられている。神木として注連縄を張り、篤く信仰されている。
 数年前、参詣に行った折、神官さんから不思議な話をいくつか伺った。
 或る時、このスギの根元が突然盛り上がり、そこから弥生時代の銅剣が出土し、大きな話題になった。この頃、県外の宗教団体の方が訪れ、本殿へ参詣する前、スギの前に来た。このあたり一帯に霊気が立込めていると礼拝したという。

 岡本健児先生は、小村神社について〈この神は泥土が固まって大地になったことを神格化した神である(略)日高村を中心とする仁淀川流域の低湿地水田の開拓と深い繋がりをもつものである(略)開拓神のとどまる社として成立〉(「歴史と人物」)したと述べている。そして、国宝の神剣と燈明杉がそのシンボル的な存在と位置づけている。
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