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2013年11月23日 (土)

広谷喜十郎の歴史散歩 105

 室戸の世界ジオパーク散策

 2011年9月、世界ジオパークネットワーク本部は、「室戸ジオパーク」を日本で5番目の「世界ジオパーク」に認定した。
 地元の推進協議会のパンフレットによると、〈室戸半島では白亜紀から現在にかけて、南海トラフからユーラシア・プレートの下に沈み込むフィリッピン海プレートが関連する、地球のダイナミックな営みによって生じた地質や地形を見ることができます〉とある。
 室戸岬は〈地震隆起の証拠〉を示し、室戸半島では〈海水準が変化して階段状の地形を形成〉していると言う。岬の西部にある行当海岸では〈砂岩脈漣痕などの見事な例〉、黒耳地区では〈海底地すべりによる乱雑に褶曲した地層〉、岬の東部にある日沖・丸山海岸では〈溶岩が海水で冷やされてできた枕状溶岩〉など様々に変化した地層が見られるという。
 即ち、海のプレートが何十万年前から動いてできた証拠を地上で、直接観察できる出来る場所である。
 太平洋に向かって大きく突出している室戸岬は、奇岩乱礁があり、大きく変化にとんだ地形になっている。高さ10mもある「ヒシャゴばえ」、「エボシ岩」、「子授けの石」、「牛角岩」などがある。これらは、遊歩道を散策しながら楽しめる。そのなかの海の守護神「龍宮殿」には、岩の上に祠がある。
 また、アコウなどの亜熱帯植物群が自生しており、タコの足のような気根がいくつも垂れ岩肌を抱きしめているものもあり、奇観を呈している。

 室戸岬のもう一つの大きな魅力は、空海(弘法大師)縁の地である。空海は24歳の時の『三教指帰』に〈阿国大瀧の嶽によぢのぼり、土州室戸の崎に観念す。谷響を惜まず、明星来影す〉とある。ここに、空海が修行した「御厨人窟(みくろど)」があり、数多くの参拝者が訪れている。
 海岸一帯に「大師行水の池」、「灌頂の浜」、「眼洗いの池」、「水掛地蔵」等があり、空海の伝承を伝えている。
 昭和59年、この空海ゆかりの地に日本最大の青年大師の像(台座共に21m)が建立された。それを記念して明星来影寺が建立された。基壇の外壁に空海の生涯の場面、内部に密教の曼荼羅(宇宙観)を現す空間も造られている。

 近くに、海洋深層水を100%使用した温水プールや露天風呂などがある。散策で疲れた身体を癒すのも一興であろう。
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