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2013年11月 9日 (土)

広谷喜十郎の歴史散歩 103

  室戸岬の灯台

 今年も2日間だけ公開の室戸岬灯台祭に行ってみた。
 この灯台は、設置されてから114年目に当ると言う。高知新聞の記事によると、〈1899年(明治32)設置の室戸岬灯台高さ(15・4メートル)は、現存する鉄製灯台では全国2番目に古い。直径2・5メートルのレンズは国内最大で、光は49キロ先の海上まで届くとされる〉国内最大級の灯台である。
 戦時中は、目立たないように植物などで覆い、守ったという。前日も、一般公開され〈園児による和太鼓演奏などの後、「こども灯台守」の園児と児童の2人がスイッチを押すと灯台に明かりがともりレンズが回転を始めた(略)白い光が1直線に延びる様子が浮かび上がった。入場者は太平洋を見下ろすレンズ直下の足場から、雄大な自然と光が織り成す造形を堪能した〉とも報道された。
 当日も県内外からの見学者が数多く訪れ、賑わった。
 四国霊場24番札所・最御崎寺蔵の宝物の一般公開もあった。宝物館には、国重要文化財の薬師如来像、月光菩薩像などが納められている。私の興味を惹いたのは、「石像如意輪観音半跏像」である。『高知県文化財ハンドブック』(高知県教委編)に、〈寺伝では空海請来の像と伝え、山麓の海岸近くの洞窟に安置され、豊魚のまじないに漁民が削りとっていたという(略)鼻先をはじめ所々損傷がある。わが国では珍しい大理石の丸彫像で(略)衣文の彫り口などは大陸的だ〉と紹介されている。海の歴史を研究している私にとっては、きわめて印象深い仏像であった。
 本殿近くには、「クワズイモ」の群落が青々した大きな葉を付け茂っていた。弘法大師がこの辺りを訪ねた時、これに目をつけ、少し分けて欲しいと頼んだ。地元民は、これは「食えない芋です」と断ったと言う。それ以来、食えない芋になったという。
 説明板によると、この芋は漢方の胃腸薬に利用されるとあった。これも、空海の七不思議の一つだと言う。
 裏参道の入口に、5mを超す巨大なセメント製の「馬頭観音像」が建立されていた。来年は「午年」であるから、馬づくしを書きたいと思っていた。1つの収穫であった。これは、2001(平成13)年に建立されたものである。
Toudai1


Toudai2

灯台のレンズ

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