« 広谷喜十郎の歴史散歩 80 | トップページ | 広谷喜十郎の歴史散歩 82 »

2013年6月12日 (水)

広谷喜十郎の歴史散歩 81

  風除け信仰(1)

 台風シーズンになった。台風3号が太平洋で様子を窺っている。
先頃は、アメリカ合衆国各地で巨大な竜巻が発生し、甚大な被害があった。報道がそのすざまじさを伝えている。
 このようなニュースに接すると、近所の高台にある農家の門に取り付けられている鎌を思う。
 その家の家人に尋ねると、深い意味はわからないが昔からのしきたりで取り付けている。かつては、この辺りの旧家ではよくあったという。鎌は稲を刈る道具なので、家に向かってくる風を切るという風除け・魔除けのまじないだろう。と話していた。
 荒ぶる自然の脅威から家を守るという祈りが込められていると思われる。
 なお地元の史跡案内のパンフレットにも〈これは大風が、風の神の怒りに違いないという考えから、それに鎮まってもらいたいとの願いであろう〉とある。
 岩井宏美著『暮しの中の神さん』(河出文庫)のなかにも「風の神」の1節がある。〈信州はじめ、中部の山国地方では二百十日前になると、屋根の上高く棒を建て、それに大きな袋を取り付ける風俗がある。これは風の神をこの袋ですくい入れて封じ込める風習〉があるという。また、〈ふだんから屋根の両端(略)鎌を2本取り付けるというところ〉もあると紹介されている。
Dscf2001_2


« 広谷喜十郎の歴史散歩 80 | トップページ | 広谷喜十郎の歴史散歩 82 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/583888/57573689

この記事へのトラックバック一覧です: 広谷喜十郎の歴史散歩 81:

« 広谷喜十郎の歴史散歩 80 | トップページ | 広谷喜十郎の歴史散歩 82 »