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2013年5月25日 (土)

広谷喜十郎の歴史散歩 78

 広谷喜十郎の歴史散歩 白花センダン 
 紫色の花咲くセンダンの季節になった。
 かつては、センダンの並木道は高知市一宮を始めあちこちにあったが、だんだん少なくなった。
 それでも、センダンの古木に出会い満開の花を見ると、夏が来たという感じを持つ。
 センダンはオウチ(楝)やアウチとも呼ばれ、5月の第4土曜日は高知城の公園で有志が集まり「オウチ祭」をおこなっていた。

 先日、いの町神谷小学校の校庭にある白花センダンの大木を見に行ってきた。校庭を覆わんばかりの木々の下で、子どもたちがボール遊びをしていた。許可を得て、念願の白花センダンが溢れるように咲いている姿を写真に収めた。
 『伊野町の文化財と旧跡』(町教委)によると、植物学者の牧野富太郎が〈若木は他に見ることができるが、これ程古い時代のものはかつて見たことがない〉と讃辞された。しかも、花が白い珍種とされたものである。幹周りは2・35m、樹高15m、樹齢は150年余と推定されている。
 江戸時代末期、庄屋・柳瀬喜五郎が自分の屋敷内に植えたと伝えられている。当時、センダンは根や木皮が薬用として利用されていた。村民を病気から守る為、植えられという。彼は〈産業奨励、和紙製造の発展に力を尽くすなどの名庄屋として知られていた〉という。
 『日本俗信辞典』(角川書店)の「せんだん」の条に、〈センダンの実を(略)種々の病気に用いるが(略)ひび、しもやけには実の果肉をつぶして塗る〉、〈虫下しに皮を煎じて飲む〉、〈下痢止めや便秘にはセンダンの葉を煎じ、汁を服用する〉などとある。
 
 この学校では「しろ花せんだん」便りを発行している。この木のように、すくすく育ってほしいの願いが込められている。
 
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