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2012年10月 7日 (日)

広谷喜十郎の歴史散歩 44 

 ウミガメを信仰する海びと

 毎年6月初旬、土佐の海岸の砂浜へアカウミガメが産卵にやってくる。その卵を保護する為に、地元の子どもたちが一旦回収して「育卵器」で保護し、孵化させる。そして、砂浜から太平洋に放流される。この光景は、新聞やテレビで報道される。
 土佐清水市には、足摺岬七不思議の1つに、岬の突端に「亀呼び岩」がある。〈亀さん、亀さん!〉と、大声で呼ぶと、何処からともなく大きなウミガメが現われると伝えられている。
 近くの林の中に亀の形をした「ゆるぎ岩」がある。約2m四方の大岩であるが、1人で押しても動く仕掛けになっている。心がけの善くない者が触れると、びくともしないと言われる。
 この場所は、地元の漁民にとっては、神聖な場所である。
 『足摺の年中行事』(田村幸一著)の1月21日の条に、「お岬(はな)祭り」がここで行われ、海上安全と大漁祈願がされていたと言う。この祭りは、金剛福寺の本堂に、伊佐・松尾・大浜・中浜・清水・越・養老の7浦のカツオ漁船の全員が寄り集まり、海の神・八大龍王に祈願した。そして、亀呼び場に行き読経し、八代龍王の紙の旗とお供物(野菜・果物)など全部海へ投入して、手を合わせたと、紹介している。
 なお、高知市朝倉にも、弘法大師伝承の「揺るぎ岩」がある。足摺の岩と同様の伝承がある。
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