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2012年9月30日 (日)

広谷喜十郎の歴史散歩 43

   日本酒の日
 古代中国では、一年の始まりは冬至である。10番目の酉の月は、新穀が収穫されて新酒が醸される月で、古来10月は酒の月であった。
 我が国でも、明治年間に制定された酒造法では、10月から翌年の9月までが酒造年度とされた。そこで、10月1日が酒造元旦にあたり、日本酒の日となっている。
 この日を記念して、毎年高知県立体育館を会場に、高知県酒造組合など主催の箸拳大会がおこなわれている。これは2人勝負で、3本の箸を手の内に隠し持ち、双方の箸の合計を当てる遊戯である。3本勝負で、負けた方が用意された盃を飲み干す決まりで、罰盃という。酒好きに取っては、負けるが勝ちと言えるだろう。
 この箸拳競技は、大声で威勢良く、リズミカルに行われる。興が乗ると歓声がわき上がる。酔っぱらい歓声なので、初めて見る人は、まるで喧嘩をしているのかと、驚くだろう。
 この競技は、普通宴会の席で行われる。興じるとますます酒量が上がり、宴席全体は騒音のるつぼと化す。バイキング料理ともいえる皿鉢料理と箸拳競技があるから、「土佐は酒呑みの国」と言われてしまう。この競技は、土佐の「お客」にかかせない遊びといえる。
 箸拳の由来については、『宿毛市史』によると、幕末に九州・豊後国の廻船問屋が宿毛を訪れたことから始まるという。
 その商人が大黒屋丑松方に滞在している時、退屈しのぎに碁石で拳をしたのが最初だと言う。
 毎年、桜の季節ともなれば、「宿毛箸拳の会」主催の箸拳奉納試合が桜町にある宿毛天満宮で行われている。
 箸拳発祥の地を売り出そうと賑やかな会合になっている。
 
Dscf1737

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