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2012年8月19日 (日)

広谷喜十郎の歴史散歩 37

  大原富枝生誕100年

本年は、作家・大原富枝の生誕100年に当たる。本山町にある大原富枝文学館を中心にしていくつかの記念事業が行われる。
 最近大原富枝の未発表の原稿が発見された。「本山一揆〜高石左馬之助謀反のこと」が発見された。それが高知新聞に連載されて話題になっている。
 そんな折、大原氏の従兄である高石敏夫氏から労作『小説 本山一揆・高石左馬之助復活』を頂戴した。
 高石氏とは、『本山町史』をまとめる際、お世話になり、文学館開設にも少しお手伝いさせて頂いた。
 大原富枝氏の『婉という女』という素晴らしい作品を読んだ時の感激は、今も鮮やかに心に残っている。封建制の犠牲になった一女性が、生母の墓に「狐哀女婉泣植焉」と刻記して、野中兼山の娘であることの誇りを持ち、父母に対して精一杯の孝心を表しての生き様に胸を打たれた。この作品は、映画化されて大きな話題となり、文庫本にもなり多くに人々に愛読されている。
 その後も、大原さんは数多くの名作を書き続け、精力的な創作活動を続けた。特に、小説や随想文の中で、吉野川や本山町のことに触れている作品を読む時、作者が心底ふるさとを愛し続けていることを感じる。
 更に、文学館の活動を通じて、大原さんの人間愛や愛郷心を育ててもらいたいものである。
 本山方面には、野中兼山・本山氏・本山一揆等、歴史的な興味を示す史跡が多い。これらを示す若干の史跡マップがあるものの、十分な歴史資料室はない。それに、歴史を語る語り部が少なくなっている。来館者に、兼山の史跡等を紹介出来るようになったらと、思う。
 『本山町史』には、野中兼山と林業史について書いたものである。この方面の山の語り部ともいうべき先人たちから何かと、山々のすばらしさを教えて頂いたことを思い起こしている。
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